銀行からの融資を受けられずに、不動産会社がまた経営破綻した。東証1部上場の住宅メーカー、創建ホームズ(東京)が27日までに、民事再生法の適用を東京地裁に申請し、事実上倒産した。負債総額は約338億円。上場会社の倒産は今年に入り12社目。ゼファーやアーバンコーポレイションなども融資引き締めが破綻の引き金となっており、今後も銀行に引導を渡される不動産会社が続出しそうだ。
創建ホームズの100%子会社でリフォーム事業を行っている創建アビリティも同日までに同法の適用を東京地裁に申請した。
民間信用調査会社などによると、創建ホームズは1994年に設立された。東京の城西・城南地区など首都圏を中心に「WEL FARE(ウェルフェア)」シリーズの戸建て分譲や、マンション分譲などを展開し、首都圏を中心に起きた不動産バブルを追い風に事業を拡大してきた。
2003年2月にジャスタックに上場後、05年2月に東証2部、06年2月には東証1部に変更上場。業績も好調に推移し、07年2月期(連結)には売上高約440億円、営業利益約26億円を計上した。
しかし07年度以降、改正建築基準法に伴う混乱や、建築資材高、消費者の購入意欲の減退などで業績が悪化。08年2月期(同)の営業利益は前期比96%減の1億円と大幅に減少。最終損益は5億8200万円の赤字に転落した。
今期はさらに業績が落ち込み、08年3−5月期は営業損益、最終損益とも赤字となっていた。
創建ホームズの破綻の引き金を引いたのは金融機関だ。不動産不況が深まりをみせるなか、金融機関は不動産業者向けの融資を引き締めており、資金繰りに行き詰まった不動産会社が最近、バタバタと倒れている。
6月から8月にかけて破綻したスルガコーポレーション、ゼファー、アーバンコーポレイション、セボンはいずれも、金融機関からの融資が困難となり、経営が行き詰まった。
大手金融グループの08年3月期の決算短信でも、不動産向け融資が引き締められている実態が浮き彫りになっている。三菱UFJフィナンシャル・グループの不動産向け融資は、三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行(含む信託勘定)の2行合算で、07年3月末の約9兆2237億円から08年3月末には約8兆9685億円と、約2552億円も減少した。
みずほも、みずほコーポレート銀行とみずほ銀行、みずほ信託銀行(含む信託勘定)の3行合算で、約2038億円減の約6兆5080億円。三井住友銀行も約582億円減の約6兆3110億円だった。
3大金融グループはわずか1年間で計5000億円強も不動産向け融資を減らしている。
業界では「昨年後半から金融機関の引き締めが強化されており、不動産会社の苦境は今後も続く」(不動産関係者)との声も。銀行に引導を渡される不動産会社が今後も続出することは確実な情勢だ。
8月27日15時44分infoseekニュースより
2008年08月27日
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