2008年05月14日
“ガチャガチャ”消える?300億円市場も原油高直撃
「ガチャガチャ」「ガシャポン」などの通称で知られるカプセル玩具に、原油高の波が押し寄せている。原油価格の高騰で玩具を入れるプラスチック製容器の費用も上昇し、利益を圧迫し始めているのだ。メーカー各社は容器を小型化したり素材を変更したりして、コストの削減に懸命。カプセル玩具市場自体にひところの勢いがなくなってきていることもあり、各社とも生き残りに必死だ。
カプセル玩具市場で65%のシェアを占める最大手のバンダイは4月から、主力商品の一部の容器を従来の直径65ミリメートルサイズから50ミリメートルサイズに変更した。
「コスト削減や環境への配慮から、プラスチックの使用量を抑えた」(同社)といい、ボタンを押すとアニメキャラクターの声などが再生される「サウンドロップ」という商品やストラップ付きフィギュアなどの容器を小型化した。
同社では100円、200円、300円、400円のカプセル玩具を販売しており、「1年後には200円の商品の約4割を小型化したい」としている。
タカラトミーの子会社でシェア35%のユージンは、硬質なプラスチック素材と柔軟なプラスチック素材を組み合わせて使用していた従来の容器から、コストが安い柔軟な素材のみで作る容器に変更することを検討中という。今夏の実用化を目指している。
カプセル玩具は、1970年代後半のスーパーカーやウルトラマンの怪獣などの消しゴム、80年代のガンダムやキン肉マンの消しゴムと、コンスタントにヒットしてきた。
90年代後半には、お菓子のおまけの精巧なフィギュアが人気となって、カプセル玩具は大人向けのラインアップにシフト。美少女があられもないポーズをとる「18禁フィギュア」なるものまで登場し、市場規模は2005年度に335億円(日本玩具協会調べ)にまで拡大した。
しかし、06年度は一転、前年度比9%減の305億円と落ち込み、勢いが衰えてきている。メーカー各社にとっては、市場の縮小に原油高に伴うプラスチック価格の上昇が重なり、コスト削減努力にも力を入れざるを得なくなった。
一方で各社は、市場拡大の努力も続けている。
バンダイは3月に、80年代に大ヒットした「キン肉マン消しゴム」(通称キンケシ)の復刻版を投入。ライバルのユージンも同月から、70年代後半にヒットし今年1月からリメーク版が放送されている「ヤッターマン」のキーホルダーを発売している。ヤッターマンシリーズは「親子2世代で人気が出ている商品だけに売れ行きは上々。8月までシリーズ商品の発売が決まっている」(同社広報課)という。
容器のなかにレトロな思い出などが詰まっているカプセル玩具。原油高の荒波を乗り越え、新たなブームを巻き起こすことはできるのか。日本経済と同様、正念場を迎えている。
5月12日16時27分infoseekニュースより
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